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光学異方性媒質中の光の伝搬
※ 本講座は,液晶学会誌「液晶」に連載された講座記事(2013年10月号)をWeb公開用に改変しカラー化したものです.本講座の全部または一部について無断で転載, 複写複製, 電子的装置への入力等は,ご遠慮願います.
はじめに
結晶や液晶は,一般的に,方向によって光学定数が異なる光学異方性を示します.
ガラスなどの等方性媒質中とは異なり,光学異方性媒質中では,光の入射方向や偏光の方位によって光の伝わり方が変化します.
本講座では,光学異方性媒質中における光の振る舞いを理解する上で重要な偏光の記述,光学異方性媒質の基礎について説明していきます.
さらに,屈折率楕円体,光線速度面を使った作図によって異方性媒質中の常光線/異常光線の屈折方向を求め,光学異方性媒質中における光の振る舞いを視覚的に理解していきます.
なお,本講座は,文献 [1] , [2] の内容をベースにしています.オリジナルの文献も合わせてご参照頂ければ幸いです.
光線速度面を使った光学異方性媒質中の常光線/異常光線の作図例
[1] 田所利康:「物質中の光の振る舞いはどのように決まるのか (4) ー 光学異方性媒質中の光の進み方 ー」,日本液晶学会誌 EKISHO, 17, 4 (2013) pp234-244.
[2] 田所利康:「ビジュアル解説 光学入門」, 朝倉書店, (2024).
目次
- 0. はじめに
- 1. 偏光の表し方
- 2. ジョーンズベクトル
- 3. ジョーンズ行列 1
- 4. ジョーンズ行列 2
- 5. 誘電率テンソル
- 6. 光学異方性媒質中の光の進み方
- 7. 光線と異常光線 1
- 8. 光線と異常光線 2
- 9. 光線と異常光線 3
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