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光学用語解説:【ま行】

光学用語解説

【ま行】

マイケルソン干渉計 Michelson interferometer

マイケルソン干渉計は,1881年にアメリカの物理学者マイケルソン(Albert Abraham Michelson)が考案した2光束干渉計です. 光源: S から出た光はビームスプリッター: BS で 2 つに分かれ,一方は BS を透過し M1 で反射して BS にもどり(光路1),もう一方は BS で反射し BS と同じ厚さの平行平面の補償板 P を通り M2 で反射されて BS にもどり(光路2), 2つの光束が足し合わされて投影スクリーンに進みます. 光路1と光路2の光路差によって投影スクリーンに光軸を中心にした同心円状の干渉パターンが生じます.

マイケルソン干渉計
マイケルソン干渉計

マクスウェル方程式 Maxwell's equations

電磁気学の基本法則を表わす電場と磁場に関する基本方程式. 1864年,イギリスの物理学者ジェームス・クラーク・マクスウェルが数式として導き4つの方程式に整理しました. 電荷,電流が時間的に変化しない限り,電気と磁気は別々の現象として観測されるため,マクスウェルが4つの方程式にまとめる以前は,電場,磁場,光はそれぞれ別々の現象として扱われてきました. 4つの方程式は,電場と磁場が切り離して議論できない密接な関係にあることを示しており,この方程式からマクスウェルは電磁波の存在を予想しました.

マクスウェル方程式
マクスウェル方程式

→ 執筆書籍紹介|『ビジュアル解説 光学入門』

マリュスの法則 Malus' law

マリュスの法則とは,光路中に偏光子と検光子が挿入された光学系において, 2枚の偏光子のうち1枚を回転させたときに,偏光子と検光子の相対角度と検光子を透過する光強度の関係を示す式です.

マリュスの法則:偏光子回転を伴う偏光測定系
マリュスの法則:偏光子回転を伴う偏光測定系

図の系では,光源を出た光は回転する偏光子によって偏光方位が変化する直線偏光に変換され,検光子透過後,光検出器により強度が測定されます. 偏光子の透過軸は,xy座標に対して角度 α で回転し,検光子の透過軸はx 軸方向に固定されています. 偏光子と一緒に角度 α で回転する座標系を x′y′ として, x′ 軸方向を透過軸方位にとる.この, (x′y′) ⇒ (xy) の座標回転は,次式のジョーンズ行列 R ( -α ) で与えられます.

座標回転

最後に,検光子を透過した光だけが光検出器まで到達します. 光学系中の複数の素子を表すジョーンズ行列を光源側から順に右から掛けていくことで,最終的な偏光状態を表すジョーンズベクトル求めることができます.

マリュスの法則b

この結果,検出される光強度は,

マリュスの法則b

と表されます. 偏光子の回転角 α に対する規格化光強度 I / I0 のプロットは次の通りです.

偏光子の回転角αに対する光強度
偏光子の回転角 α に対する光強度

→ 執筆書籍紹介|『ビジュアル解説 光学入門』

→ 徒然「光」基礎講座|光学異方性媒質中の光の伝搬

ミー散乱 Mie scattering

→ 散乱 

 

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